2019 . 05 . 31

北陸きょうだい会運営者の体験や思い

北陸きょうだい会の共同代表であり、知的障害のある双子の妹2人がいる金山敦さんと、発達障害の弟がいる高橋さん、同じく共同代表を務める松本理沙(Sibkoto運営者)が対談しました。


【ご案内】障がい者のきょうだいのための「親なきあと」セミナー


松本 今度、北陸きょうだい会で初めてセミナーを開催しますね。きょうだい会でも、よく「親なきあと」が話題になりますけど、お二人はどんな風に考えておられますか?

金山 実際、僕も両親とそこまで突っ込んだ、具体的な内容は話したことはないのですけど。「親なきあと」のことで言われたのは、まず金銭的なものに関してはあまり心配しなくていいような状態にしていくとは言っていたので、その部分では大丈夫なのかなと、ある程度安心している部分ではあるんですけれども。でも、妹たちが、親亡き後、どこでどういう風に住んでいくかや、もっと歳をとった後の老後の生活などは、自分たちの両親の中でも結論が出ていないようなところがあるかなとも感じています。特に父親の方が非常に能天気というか、見えていないところがありまして、その部分が不安なところではあります。

高橋 私は男3人兄弟で、普通(?)であれば、長男である自分が実家に残って、親亡き後、実家を守っていくという形になるのかもしれないですけど、そこに関してはあらかじめ家族の間で話をして、一番下の弟が家に残って、それ以外の兄2人に関しては結婚して家を出ていくならそれでもいい、という形で話がついています。ただ、一番下の弟と年老いた親が実家に残るとなった時に、例えば、この先親に介護が必要な状態になったり、いざ親亡き後になって、もしくは何かトラブルが起きた時にどうするかというのは、兄である自分が受け付けなければいけないのかな、というのはあるんですけど、いろいろと起こる事態を想定して話をしていかなければならないのかなという、必要性は感じています。具体的にはまだ動けていないところではあります。

松本 私もそうですが、具体的な道筋が見えていないきょうだいの方は本当に多いですよね。そこで企画したのが、今回のセミナーです。何を知っておけば良いのか、どのように情報収集すれば良いのか分からないという方も多くいらっしゃいますし、その機会を作ることができればと考えました。情報を知って、それを利用するかしないか、どのように付き合っていくかは参加者の自由です。様々な事情で障害のある兄弟姉妹のことに関わっているきょうだいの不安や負担を、少しでも軽減できればと考えています。一方で、様々な事情でご家族と疎遠になっておられるきょうだいのプレッシャーにならないように、ということはいつも心配しています。イベントで特定のテーマを設けることで、そこに当てはまらないきょうだいが悲しい気持ちになっていないだろうかと、何かを開催する度に悩んでいることではありますが、今はできることをできる範囲で少しずつ続けていくことしかできなくて、もどかしさを感じているところではあります。
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松本 今回、案内チラシを5000枚ほど印刷し、北陸3県の約200ヵ所の団体・機関等にお送りさせて頂きました。送り先の1つが、社会福祉協議会です。きょうだい会を主催されている社協もありますし、きょうだいの悩みは一地域住民の悩みであるという視点を、多くの方に持って頂けると嬉しいですね。
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セミナーの案内チラシ オモテ面

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セミナーの案内チラシ ウラ面


詳細は「こくちーず」の案内をご覧下さい。
障がい者のきょうだいのための「親なきあと」セミナー

きょうだいへのメッセージ


松本 最後に、この記事をご覧になっている方に向けて、メッセージをお願いします。

金山 おそらく、この記事を見てらっしゃる方は、きょうだいの立場の方が多いと思います。中には障害のある兄弟姉妹に対して、否定的な方もいれば、肯定的にとらえる方もいらっしゃると思うんですが、それぞれの考え方はどれも正しいと思います。きょうだい会の中にも、様々な考え方を持つきょうだいがもちろんいらっしゃいますし。どちらが正しい、どちらが間違っている、ということはなくて、他のきょうだいはこういう風に生きているんだよ、こういう風に生きてきたんだよ、ということを残していく、共有することが、きょうだい会の役割の一つだと思います。ですので、否定的な感情を持っていらっしゃる方についても、自分が否定的な感情を持っているから悪いんだ、ということではなくて、それも肯定して生きていくのもいいかなと思います。

高橋 きょうだいならでは悩みというところに関して、こう対処すれば正解だよというものはないのかなと。あくまで、過去にこういうきょうだいがいて、この人の場合はこうしてきた、という話を共有できる場というのが、このシブコトの場だと思うので、読まれてどういう風に思われるか、というのは読まれた方自身の決めることだと思いますけど。そうした中のきっかけの一つとして、自分の話が役に立つのなら嬉しいですし、他にもたくさん、きょうだいの方がこの場に集まってきてますので、そういったところを1つ1つ見比べながら、自分なりの結果というのを出して、それが良い方向に働いてくれればいいのかなと思います。

松本 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

金山・高橋 よろしくお願いします。
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(この記事は、2018年12月の対談をベースに、2019年5月の公開に合わせて内容を調整したものになります)

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