2019 . 03 . 05

伊丹きょうだい会運営者の体験や思い[寄稿]

伊丹きょうだい会の初代会長であり、知的障害のある姉がいる笹尾照美さん。笹尾さんの体験や思い、伊丹きょうだい会の活動について寄稿して頂いた文章を元に、特集記事としてまとめました。

伊丹きょうだい会について


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伊丹きょうだい会 定例会中の一コマ(2019年2月17日)


伊丹きょうだい会は、障がいのある人の兄弟姉妹(きょうだい)の集まりです。2015年4月に設立しました。伊丹きょうだい会Facebookに例会案内やその時々の記事を掲載しています。事務所は、伊丹市手をつなぐ育成会(アイ愛センター:伊丹市立障害福祉センター内)の中にあります。連絡先はitamikyoudai@gmail.comです。

きょうだいのつながりを深め、きょうだいの抱える課題の解決のため、障害者支援、きょうだい支援を訴え、福祉の充実を目指しています。育成会やみなみ親父クラブなどと連携し、行政に働きかける活動もしています。伊丹市立こども発達支援センター(通称:あすぱる)の夏休みボランティアにも参加しています。

2013年に初代会長の笹尾照美が伊丹市手をつなぐ育成会の理事をしていました。その時の理事長に「きょうだい会」の設立を勧められ、約1年の準備期間中に神戸きょうだい会に4名が会運営の見習いに行きました。その後設立し、設立時点で会員は7名でした(2019年3月現在9名)。

2018年6月、伊丹きょうだい会とKGきょうだい会(フレーレ・ねっと)の若者が連携して「若者の会」をたちあげました。KGきょうだい会は、関西学院大学(KG)の在学生・OBOGのきょうだいで結成されています。

2018年10月、会長を笹尾照美から亀田周治さんに交代しました。リフレッシュして更に発展することを願います。

伊丹きょうだい会の活動内容


伊丹きょうだい会は、基本的に、障がいのある人の兄弟姉妹(きょうだい)の集まりです。会員でない人・障がい者本人・親・支援者など、他市の方も参加できます。原則として、アイ愛センター(伊丹市立障害者福祉センター内)で偶数月の第3日曜日(14:30~16:30)に例会を開いています。12月は忘年会を開催して親睦を図っています。

講演会・勉強会・見学会などを不定期に開催しています。以下、2019年3月現在の活動履歴と予定になります。

■2015年7月12日
まちづくり出前講座を開催。
「第3期障害福祉計画について」
講師:橋本障害福祉課長

■2017年1月20日
障害福祉課に伊丹きょうだい会として主に高齢障がい者対策についての要望書を提出。

■2017年2月19日
第1回伊丹きょうだい会講演会を開催。
「障害者の『きょうだい』が持つ体験や思い―その共通性と多様性」
講師:松本理沙氏(同志社大学社会学部社会福祉学科実習助手)
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■2017年6月13日
伊丹市こども発達支援センターから保護者会での講演依頼。
2017年講演会「きょうだいについて」
講師:笹尾照美(伊丹きょうだい会初代会長)、奥田明(KGきょうだい会代表)
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■2017年7月2日
第2回障害児者のきょうだいセミナー
「障害児者のきょうだいが持つ体験や思い」

講師:松本理沙氏(同志社大学社会学部社会福祉学科実習助手)
実行委員会形式での主催6団体の1つとして参加。

■2017年7月5日
伊丹市第5期障害福祉計画(2018~2020)に向けての障害福祉課による、伊丹市手をつなぐ育成会に対するヒヤリングに伊丹きょうだい会として参加して、主に85歳のお姉さん(会員)が78歳の重度知的障がい者の妹さんと同居されていて孤立死の危険性があるので支援を訴えた。

■2017年8月20日
勉強会の開催。
「成年後見って何だろう?」
講師:笹尾博之氏(伊丹アドボカシーネットワーク理事)

■2018年3月24日
第二回伊丹きょうだい会講演会を開催。
「家族支援について~障がい者の兄弟姉妹を中心に~」
講師:松端克文教授(桃山学院大学副学長・伊丹市福祉対策審議会障害者部会部会長・伊丹市障害者地域自立支援協議会委員長)
主催:伊丹きょうだい会、後援:育成会・みなみ親父クラブ・伊丹アドボカシーネット・伊丹市
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■2018年5月24日
高齢知的障がい者施設見学。
「ひだまり園」(陽気会、神戸市、2018年4月開設 26名)
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■2018年6月17日
若者の会設立。
(伊丹きょうだい会の若者とKGきょうだい会の若者の連携による)

■2018年11月6日
障害福祉課に伊丹きょうだい会として主に高齢知的障がい者対策要望書を提出。

■2018年11月21日
高齢知的障がい者への医療的ケア対応グループホーム「あいすくりーむの家」見学に参加。
(明桜会、明石市、24時間365日看護婦常駐、2018年4月開設 5名)
主催:兵庫県手をつなぐ育成会
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■2019年2月23日
「第5回 全国手をつなぐ育成会連合会全国大会・京都大会 家族・支援者分科会」
Fコース「障害児者のきょうだい」の話をしよう
に登壇。
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■2019年3月10日
「障がい者防災研修会―災害時に障がい児者のいのちを守りつなぐために」
講師:温井恵美子氏(兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科修士課程、大阪府立支援学校PTA協議会OB防災担当)
共催:伊丹きょうだい会・伊丹アドボカシーネットワーク 

■2019年4月20・21日
全国きょうだいの会第55回全国総会の地元実行委員会に参加。
(非会員の申込先はこちらをご覧ください→全国きょうだいの会第55回全国総会in大阪 交流会&飲み会

他に、全国きょうだいの会・京都きょうだい会・大阪きょうだいの会・神戸きょうだい会主催の催しに参加。また、伊丹市手をつなぐ育成会・みなみ親父クラブ・伊丹アドボカシーネットワークなどの催しに参加しています。

メッセージ


障がいのある人のきょうだいは、障がいのある人を嫌いな人がいていいと思いますし、好きな人がいていいと思います。同様に義理のきょうだいも、障がいのある人を嫌いな人がいていいと思いますし、好きな人がいていいと思います。色々な人々と話し合い、自分なりの解決方法を見つけてほしいと思います。これからのきょうだいが、できるだけノーマルな人生を送ることが出来る様になることを願っています。

会を立ち上げて集まった人達から、「話し合える場ができて良かった」という声が聞かれるので、更に多くのきょうだいが集まって話し合える様になることを願っています。また2018年に立ち上げられた「若者の会」が若者同士の課題を話し合える場になることを期待しています。

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伊丹きょうだい会会員と育成会会員の皆さん(第5回全国手をつなぐ育成会連合会全国大会にて)



一方、それだけではなく問題の根本的解決を目指した活動も進めていく必要があります。伊丹きょうだい会では育成会などと連携して進めた結果、伊丹市第4期障害福祉計画に高齢障がい者対策が盛り込まれました。第5期障害福祉計画には「基幹相談支援センター」が新設され、その中に「高齢障がい者事例検討」が新設されました。2019年2月12日の障害者地域自立支援協議会では「高齢障がい者事例検討」の4例が報告され、内2例は伊丹きょうだい会会員の事例でした。今後の課題は中期・長期の支援計画が立てられるように進めていくことと思います。亀田周治会長が自立支援協議会の公募委員(2019~2020年)に立候補して下さったので、更なる進展を期待したいと思います。

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登壇者や関係者の皆さんと記念撮影。京阪神エリア中心に、全国各地から集まりました(第5回全国手をつなぐ育成会連合会全国大会にて)



※文章中の「障がい」「障害」の表記については、笹尾さんの意向を尊重しています。

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